親鸞は1173(承安3)年京都に生まれた。専修念仏を提唱する浄土宗の開祖・法然に師事。浄土宗の継承と発展に努めたが、阿弥陀如来の本願力の絶対性を強調する『顕浄土真実教行証文類』を著したことで浄土宗と区別され、没後は浄土真宗の開祖として認識されるようになった。
親鸞は日本を代表する宗教家であるとともに、歴史的な思想家として、門信徒以外からも関心と共感を集めている。
2011年は親鸞750回忌にあたるため、全国各地の浄土真宗の寺院では法要や改修工事など様々な準備が進められている。また、2008年9月から山形新聞紙上で連載された、五木寛之氏の人気小説『親鸞』が2009年8月に終了し、親鸞のメッセージは近年ますます注目を集めている。
本展では、立体や模型など様々な展示品によって親鸞の言葉や生涯を分かり易く紹介し、生きている意味を来館者自身が感じ、考える機会になることを目的としている。