1996年、京都で結成された映像&パフォーマンス・ユニット“キュピキュピ”は現在、映像と演出を手がける石橋義正を中心に、空間設計と造形を担当する木村真束、ヴィジュアルデザインとアニメーションを担当する江村耕市の3名で活動。パレ・ド・トーキョー現代創造サイト(パリ)での個展の他、「身体の夢」展(京都国立近代美術館他)やヴェネチア・ビエンナーレなど国内外の展覧会に数多く参加し、美術館やアートセンターでの映像インスタレーションの展示とホールとエンターテイメントの領域を自在に往還してきました。
キュピキュピとその主宰者であり、映画「狂わせたいの」やTV番組「オー!マイキー」の監督として映像コンテンツの制作に携わる石橋義正を国内の美術館として初めて大規模に紹介する本展は、当館の展示空間を活かしたキュピキュピの大型映像インスタレーションをはじめ、石橋義正の映像作品など最新作を中心に構成。キュピキュピと石橋義正がつくりだす目眩く映像世界を体感していただけることでしょう。
また、オープン前日には約5年ぶりとなるキュピキュピのライブを開催。「キュピキュピ再始動の狼煙」ともいえる本展は、会期中アーティスト・トークや映画上映、ワークショップなどさまざまな関連プログラムを実施します。