1610年代佐賀県有田町において、日本初の磁器・伊万里焼が誕生しました。一般的には、草創期から色絵が登場する前の、染付を中心とした伊万里焼は“初期伊万里”と呼ばれ、技術的には未完成ながら、やわらか味のある質感、のびやかな雰囲気をもつことが特徴といわれています。しかし実際には、さまざまな作風や技法の作品が見られることから、今展示では、〔概念〕〔生産窯〕〔文様〕〔技法〕〔用途〕などの観点から改めて“初期伊万里”を追究します。併設展示として伊万里焼のルーツでもある朝鮮半島の陶磁器の歴史を展観します。計100点出展。