田中康二郎は、1953年、福岡県に生まれ、東京芸術大学で彫刻を学び、1979年同大学院美術研究科修了、修了制作「圧」が同大学作品買い上げとなりました。同大学石彫部門の助手として勤務後、1983年ドイツ政府給費留学生として渡独し、シュツットガルト国立美術大学ユルゲン・ブロトヴォルフ教授のもとでのシンポジウム参加や野外展出品などの活動を経て1986年に帰国し、日本において創作活動を続けています。当館企画には、1992年第3回野外彫刻シンポジウムに、制作参加し、赤花崗岩とステンレスの重量9トンを超える大作を45日間で制作しています。
本展は作家自身によるテーマでセレクトされた“石と金属”を素材として制作された作品を中心に約25点で、展示構成いたします。彫刻家田中康二郎の世界をご覧ください。