テーマに沿って所蔵作品を紹介するコレクション展。第2弾となる本展では、タイガー立石にスポットをあてます。
タイガー立石は、1941年に福岡県伊田町(現・田川市)に生まれ、1961年高校を卒業し上京するまでの間、田川で過ごしました。その後、絵画作品では「立石大河亞」、絵本や漫画作品では「タイガー立石」を名乗り、表現ジャンルを超えた多彩な活動を国内外で展開し、1998年にこの世を去った後も、多くの人々を魅了し続けています。
本展では、今年2月に、タイガー立石のマンガ作品を集大成した『TRA(トラ)』を刊行した工作舎の協力・協賛のもと、当館が所蔵する立石の作品の中から、『TRA』にも掲載されている「Milano Torino superway」(シルクスクリーン/1974年)や「Time elevator」(シルクスクリーン/1979年)などの版画作品をはじめとする、バラエティーに富んだ作品27点の紹介に加え、『TRA』関連の展示など、当館の収蔵作品だけでは見られない、漫画家 タイガー立石の世界も演出します。また、若手作家によるタイガー立石へのメッセージをこめた作品展「拝啓 タイガー立石様」の同時開催、漫画ワークショップ等、タイガー立石への思いにあふれる人々が、様々な関連企画を繰り広げます。田川が誇る芸術家のポップで不思議な世界を是非この機会にお楽しみ下さい。