ビビッドな色彩と大胆なデフォルメをした、イキイキとした女の子を描き、戦前からの奥ゆかしい少女画を一蹴するような、まったく新しいスタイルを生み出し、現代にも影響を与え続けるアーティスト、内藤ルネ(1932-2007、愛知県生まれ)。
ルネは19歳の時、憧れだった“日本の少女文化の開祖”中原淳一にその才能を見いだされて上京。1954年の『ジュニアそれいゆ』創刊と同時に主要メンバーとなり、やがて表紙を担当する看板スターに。各少女雑誌の口絵や付録などを多数手がける一方、1960年代からはファンシーグッズや人形のデザイン、インテリアの提案などその美学を余すことなく発揮しました。
本展では希少な原画や初版の印刷物、グッズ、ドレスなど約1,000点を一堂に展覧。現在の“カワイイ”につながるニュアンスの発見と普及に大きく貢献したルネの、多彩なファンタジー・ランドをお楽しみください。