・下関の日本画(近世・近代)
江戸時代、下関の美術文化の発展を担っていた渡会洞玉(わたらい・どうぎょく)ら御用絵師や、岸規(がんき)ら町絵師たちの作品、江戸末期に京都で活躍した文人画家、小田海僊(おだ・かいせん)とその弟子で明治期の日本画壇で活躍した大庭学僊(おおば・がくせん)、近代日本画の創造に多大な功績を残した狩野芳崖(かのう・ほうがい)、近代山水画の第一人者として知られる高島北海(たかしま・ほっかい)ら、郷土ゆかりの日本画家たちの作品約20点を展示します。
・岸田劉生と近代の洋画
大正・昭和初期を代表する画家・岸田劉生(きしだ・りゅうせい)は、後期印象派の影響を受けて出発しながら、まもなく実在の神秘に迫ろうとする独自の写実表現を展開しました。「草土社」を結成して独自の活動を行うとともに、親密な関係にあった『白樺』などを通して、当時の青年画家たちに強い影響力を及ぼしました。「初夏の小路」「村娘の図」「麗子洋装之図」ほか、岸田劉生の油彩・水彩約10点と、梅原龍三郎(うめはら・りゅうざぶろう)、中川一政(なかがわ・かずまさ)、藤田嗣治(ふじた・つぐはる)、岡鹿之助(おか・しかのすけ)などの作品約40点を紹介します。