このたび出品される古代エジプトの美術品は、下関市立美術館所蔵品の柱のひとつをなす「古代オリエント・コレクション」の一部です。「古代オリエント・コレクション」の大半は、下関市立美術館の設立の基礎をつくった下関市出身の実業家・河村幸次郎氏(1901~1994)の旧蔵品で、昭和57年度、下関市立美術館の開館(昭和58年11月)に先立って下関市に寄贈されたものです。
本特集展示では、上述の河村コレクションのほか、その収集以後に加えられたプトレマイオス朝時代のレリーフ《王がトト神に供物を奉献する図》ほかを含む優品30点をご紹介いたします。