本展は、ラフカディオ・ハーン=小泉八雲の生誕160年、来日120年を記念する展覧会ある。『知られざる日本の面影』などの紀行文学、『怪談』など民間伝承や古典に基づく再話文学など、彼の残した作品には、急速な近代化とともに失われてゆく古い日本の伝統、習俗、信仰への哀訴が哀惜が込められ、懐かしさとともに今日も多くの読者に愛されている。
会場では、永住の地・日本における14年あまりの日々を中心に、草稿、書簡、初版本、遺愛品、写真など約400点によって54年の生涯と作品を紹介する。また来日の第一歩を記した横浜や、古都・鎌倉、江ノ島など神奈川とのゆかりにも注目する。