久米邦武は、明治4年(1871)、岩倉使節団の一員として欧米12ヶ国を歴訪し、帰国後『米欧回覧実記』を編纂したことで知られています。
今回の展示では、『米欧回覧実記』の原稿や、歴訪の際に入手した現地の資料、また帰国後、修史局、帝国大学、 早稲田大学の各時代の原稿・旧蔵書など、90年を越える長い人生にわたって続けられた幅広い分野への研究の跡を紹介いたします。
久米邦武の長子・桂一郎の展示では、フランス留学初期から帰国後に制作された油彩画を中心に、師ラファエル・コラン、僚友黒田清輝などの作品もあわせて、約30点を展示いたします。