現在、川崎市域は市街地化が進み、新しい街が次々と生まれています。その一方で、かつての景観は失われ、その姿を見出すことは難しくなってしまいました。当館では市民の方からご寄贈いただいた貴重な古文書を数多く収蔵していますが、その中には江戸時代の村々を描いた絵図も含まれています。それら絵図を航空写真や地図と比較することで、地域の変遷を窺うことができます。
そこで本展では、川崎市域の村々を描いた江戸時代の絵図を中心に、また多摩川や街道などを描いた絵図も展示し、失われてしまった江戸時代の川崎の景観を探ります。