幕末・明治初に西欧文化との接触から生まれた、いわゆる洋画の成立過程とその発展を、明治・大正時代の作品を中心にしてたどる、春のコレクション展です。洋画の先駆者である五姓田義松や川村清雄、パリ留学を経て洋画の本格的な発展を目指した黒田清輝や浅井忠、独特の画風を確立した萬鉄五郎、岸田劉生、パリの街角に感興を得た佐伯祐三など、約20作家による50点ほどの作品を展示し、当館の名品をご覧いただきます。
また特集展示として、生誕100年を迎えた佐藤哲三の代表作《みぞれ》(寄託)と、その関連作品を紹介し、風景画家としての佐藤哲三の姿を探ります。