駒井哲郎(1920・大正9年―1976・昭和51年)は東京都生まれ。1941年、新文展に初入選。戦後は1948年、第16回日本版画協会展に初出品して受賞。また、1951年には第1回サンパウロ・ビエンナーレ展に《束の間の幻影》を出品してコロニー賞を受賞。国際的にも評価を受け、1953年には関野凖一郎、浜口陽三等と日本銅版画家協会を設立。以降、銅版画の様々な技法を駆使して、詩情あふれる独特の幻想的世界を描き出し、日本銅版画界の第一人者として活躍しました。
本展では、初期から最晩年にいたる駒井芸術の全貌を、大分市美術館が所蔵する作品100点余により紹介します。