鶴や亀などのおめでたい動物、あるいは飼い主のそばでまどろむ猫。浮世絵には、こうした現在の私たちにもなじみ深い動物の姿が多く描かれています。
本展では、動物を描いた作品に焦点をあて、小さなお子さまも楽しめるよう、わかりやすくご紹介いたします。身近な動物だけでなく、龍や河童や化け狐など実際には存在しない空想上の生き物から、図鑑の挿し絵のように精密に描写したもの、さらには擬人化した遊び心あふれるものまで、浮世絵からは、実に多様な動物たちの姿を見ることができるのです。本展を通して、江戸時代の人々と動物たちとの楽しい関係に触れて頂ければ幸いです。