主に江戸時代の最新の風俗を活写した浮世絵には、江戸庶民の憧れや好奇心、欲求がストレートに投影されています。2010年新春の本展は、前後期にわたり、島根県立美術館の浮世絵コレクション約300点を展示し、現代の私たちにもつながる江戸庶民の等身大のまなざしを探るものです。
前期は《冨嶽三十六景》をはじめ今なお色あせない北斎の造形力を特集、後期は広重の出世作《東海道五拾三次之内》から晩年の大作《名所江戸百景》まで広重の画業全体にスポットを当てます。当館が誇る優れた浮世絵コレクションの全貌をこの機会にぜひご覧ください。
【前期】北斎特集:2010年1月2日(土)→1月24日(日)
【後期】広重特集:2010年1月27日(水)→2月15日(月)
※1月25(月)、26日(火)で全作品展示替え