細密にして躍動感溢れる独特の線による抽象画で、
着実にその実力を伸ばし、また、評価を高めているカンノサカンが、
レントゲンヴェルケとしては5回目のとなる個展「hunch」を開催致します。
これまでカンノは画家としての矜持から、矩形であることとキャンバスを使用する事にこだわりを
もって、作品を制作、発表してきました。
しかし今回、その表現の幅をより豊かにと、自らに課した枷を外し、新しいスタイルの作品を発表します。
その支持体は円形、それも球形から削ぎ取った三次元曲面、即ちは凸レンズの形をしています。
この形態は高度な技術による合成樹脂成形によって得られました。
また、これまでに、基本的に単色、あるいはパール系であったベースとなる色彩は、
「マジョーラ」と名付けられた、見る角度によって変化する塗料に変えられ、
視覚的に動きのある画面が、光学的な動きをも獲得します。
培われた技術に、新しい支持体と、新しい色を得た、
直径135cmの大作3点のみで構成される「hunch」。
本年最後を飾る、カンノサカンの新しい展開、是非お見逃し無きよう。
展覧会初日12/4(金)18:00-、出品作家を囲んでのオープニングパーティーを開催いたします。
皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げております。