女性美は、古くから多くの画家を魅了してきました。その姿は、美術界の変革とともに様々な変化を遂げ、華やかな歴史を刻んできました。本展では、絵画の中の女性たちに焦点をあて、明治より現代にいたる女性像の数々をご紹介いたします。
会場を彩るのは一世五姓田芳柳、その子義松、青木繁、竹久夢二、岡田三郎助、梅原龍三郎、鴨居玲など後世に名を残す画家たちの作品です。これに現在活動中の画家の作品を加え、その変遷をご覧いただきます。また平成21年3月に逝去し女性を描き続けた茨城の画家 栗原喜依子、同年9月に逝去した萩太郎の作品も見所のひとつです。
同時開催「高橋由一」と日本近代洋画では、幕末から明治初期、西洋画を取り入れ、日本近代洋画を開拓した高橋由一を中心に、当時日本人洋画家たちの指導者となったチャールズ・ワーグマンや、日本初の美術団体である明治美術会・白馬会より黒田清輝、藤島武二らの作品をご紹介いたします。
見応えのある、2つの展覧会をじっくりとお楽しみください。