いま、もっとも注目されている自然写真家・今森光彦(いまもり・みつひこ)。
彼が30年にわたって日本の自然から世界の熱帯雨林、砂漠まで、世界中の昆虫を求めて精力的に取材活動を続け、「昆虫」というちいさないのちを通して自然と人間、そして生命の不思議さを見つめ続けた集大成ともいうべき写真展がこの「昆虫 4億年の旅」です。
平成20年の夏に東京都写真美術館で開催され、第28回土門拳賞を受賞したこの写真展では、代表作「世界昆虫記」「昆虫記」から、新作を含む昆虫の生態を中心に約200作品を展示されましたが、本展では、その出品作品の中から作者本人がセレクトした50点ほかを展示いたします。
この地球上に昆虫が登場して約4億年。昆虫に注がれる今森のまなざしは、私たちにその小さな命の秘密と、それを育む自然環境を考えるきっかけを与えてくれることでしょう。驚きと発見に満の世界を、是非ご覧下さい。