柔らかな筆づかいの愛らしい女性像や豊麗な裸婦像で知られる、印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919)。「幸福の画家」として世界中で親しまれるルノワールは、絵画の伝統を踏まえながらも常に新たな表現を模索し続け、近代絵画史に大きな足跡を残した偉大な革新者でもありました。
本展では、画家の代名詞ともいうべき女性像や裸婦像のほか、風景画や静物画、装飾画にも取り組んだルノワールの豊かで幅広い芸術の全容を、ボストン美術館やワシントン・ナショナル・ギャラリー、オルセー美術館をはじめ、国内外の主要コレクションから集めた約80点をとおして紹介します。
さらに、優れた印象派コレクションで知られるポーラ美術館の協力により、最新の光学調査をもとに画家ルノワールの技法を解明し、ルノワールの絵画の新たな魅力に迫ります。