資生堂アートハウスでは収蔵する絵画の中から、風景や花鳥をテーマに日本人の自然観を表現した作品による展覧会、「花鳥風月 日本画の魅力」を開催いたします。
花鳥風月とは自然の美しさをあらわすと共に風雅を意味し、四季折々の雅な事象に題材を得てきた日本画の世界においても、拠り所の一つとなるものでした。
膠と顔料による日本画の絵具は決して扱いやすいものではなく、また、できあがった絵画自体も脆弱な一面を備えています。それにもかかわらず、千年を越える長い年月を通じて描き続けられてきたのは、この表現様式が日本人の心と日本の自然をあらわすにあたって、最もふさわしいものだったからでしょう。
本展では奥村土牛、上村松篁、髙山辰雄ら文化勲章受章者を中心に、戦後の日本画壇を代表する作家9名による26点を展覧いたします。
長い伝統の先に花開いた現代の日本画の数々をご覧いただける機会です。