1968年にウィーンで設立された建築設計事務所コープ・ヒンメルブラウは、40年以上にわたり、「建築」を身体、空間、環境、都市へと接続・拡張していくメディアとして、実際の建築そして建築的実験という二つの面で進化を遂げてきました。本展では彼らの「建築的実験」の側面に焦点をあて、アートと科学技術を横断する最新の作品を2点紹介いたします。1つは1969年に実験され2008年に実現された、体験者の心拍に反応するインスタレーション《アストロバルーン 1969 リヴィジテッド――フィードバック・スペース》、そして脳神経ネットワークと都市の発展の類似性を扱った《ブレイン・シティ・ラボ》。いずれも昨年の第11回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で話題を集めたもので、初の巡回先となるICCでは最新版が披露されます。