展覧会「吉左衛門X」は、樂吉左衛門作品と樂氏が関わる何らかの事象Xとの関係式を解き明かす展覧会、吉左衛門氏とXのコラボレーションです。樂氏が深く影響を受けたもの、恩惟を共有するもの、共感、感動、関数Xは今後さまざまに変容してゆきます。第一回「吉左衛門X」展では、関数Xとして「インドネシアン・プリミティブアート・稲葉京セレクション」を取り上げました。インドネシアン・プリミティブアートの世界的なコレクターであるバリ島在住の稲葉京氏のセレクションによるインドネシアン・プリミティブアートと、樂吉左衛門氏の茶碗、茶入と樂氏愛蔵のインドネシアン・プリミティブアートの彫刻像のコラボレーション展です。今回の樂吉左衛門作品はすべてこの展覧会のために今年4月の窯で作成された新作で、樂氏のプリミティブ世界を感じさせる新たな作行きを表現した挑戦的な取り組みです。