ドイツ・ケルン市の中央駅近く、大聖堂とライン川に挟まれた絶好のロケーションに位置するルートヴィヒ美術館は、20世紀美術のコレクションで世界的に知られています。
コレクションの特色の一つは、質量ともに充実したパブロ・ピカソの作品群です。その多くは、ピカソに関する論文で博士号を取得した異色の経歴を持つ実業家ペーター・ルートヴィヒとその妻イレーネによって体系的に蒐集されたものです。本展では、初期から晩年に到るまでの各時代の典型となる絵画8点を紹介し、ピカソが創造した作品世界のエッセンスを味わっていただきます。
あわせて、マティスやクレー、ユトリロ、シャガールなどのモダン・アート、アール・アンフォルメルやポップ・アートなどの戦後美術、そして日本でも展覧会が開かれたことのあるアンテスやペンクなどドイツを代表する現存作家の作品等を、幅広く展観いたします。20世紀最高の感性と知性の結晶であるアートの魅力を、余すところなくご覧能ください。