全国で毎年約9,000件近く発掘調査が実施されていますが、その成果に実際触れる機会は限られています。このため、文化庁では、平成7年度から毎年、近年の発掘調査によって発見され、注目を集めた出土品を一堂に集め、埋蔵文化財に親しみ、その保護の重要性を深めてもらうため、全国巡回展を実施しています。今年度は全国5会場のうち、当館が2番目の会場となります。
旧石器時代から近代にいたるまで20遺跡、約610点の出土遺物やパネルを展示します。また、「特別史跡平城宮跡第一次大極殿」と題したテーマ展示も企画しています。現在大極殿の復元整備が行われており、遷都1,300年を迎える来年完成する予定です。文化庁が進めている復元整備に伴う発掘調査成果の他、復元経過、工事の模様も紹介します。