二科会は1914年(大正3年)文展(文部省美術展)の洋画部に対して新進作家たちが「第二科」の新設を働きかけたが実現できなかったことに伴い、石井柏亭、梅原龍三郎、有島生馬、坂本繁二郎らにより日本洋画の革新をめざして結成されることに始まります。「流派の如何を問わず、新しい価値の創造者は抜擢され待遇されるであろう」という趣旨のもと、続いて安井曾太郎、熊谷守一らが参加し絵画と彫刻の新進作家が集い競い合いました。1951年にデザイン部、1953年には写真部を新設し4部門を有する美術公募団体として常に時代に則した新しい美術の歩み続け、多くの作家を輩出し続けています。
昨年93回展では会員、会友、一般公募を含め、絵画1,000点、彫刻200点、デザイン260点、写真1,377点を陳列いたしました。今年も多くの皆様にアートを楽しんでいただきたいと願っております。是非ご高覧くださいますようお願い申し上げます。