ファッション、音楽、広告、映画など様々なジャンルで活躍し、今最も注目を集める写真家・蜷川実花の個展を開催します。
蜷川実花は、1996年キヤノン写真新世紀優秀賞、2001年木村伊兵衛写真賞を受賞。フイルムにこだわり、色を一切編集しないで生み出される極彩色の作品は、視覚的な華やかさを超え、作家自身の視点を見る者に鮮烈に印象づけます。うつろいゆく生の一瞬の輝きをとらえ、この世のものではないような色彩で生み出される作品世界を、美術評論家・松井みどり氏は「地上の花、天上の色」と評しています。
本展は、「花」「金魚」「旅」などをテーマにした代表作のほか、その原点となる初期作品、新作シリーズ《Noir》など450点以上の作品により、蜷川実花の活動の全貌を紹介します。現実の一歩先に広がる永遠の一瞬を写し撮り、見る者をきらびやかな至福のひとときへと誘う「蜷川ワールド」の魅力を存分にお楽しみください。