琵琶湖のほとりにある石山寺は、観音信仰の寺として古くから人々の尊崇を集めてきました。重要文化財「石山寺縁起絵巻」には本尊如意輪観音菩薩の霊験が大和絵の美しさとともに描かれています。また、菅原道真の孫
である第三代座主淳祐内供(890-953)が書写した国宝「薫聖教」など、九州とのゆかりを偲ばせる品も紹介します。
また、石山寺は「蜻蛉日記」、「更級日記」など多くの平安文学作品に登場します。中でも紫式部とのゆかりの深いことで知られ、紫式部が石山寺で祈願し、源氏物語を起筆したといわれます。
本展では、国宝・重要文化財17点を含む石山寺に伝わる仏画、仏像や経典等の至宝や、絵巻など源氏物語を描いた華麗な絵画、工芸品の数々を通じて、石山寺の歴史と、今日もなお読み継がれる源氏物語の世界を紹介いたします。
※会期中展示替えがあります。
前期:9/12(土)~27(日)
後期:9/29(火)~10/18(日)