所蔵品展 狩野芳崖と近代の日本画
狩野芳崖(かのう・ほうがい)は、長府藩御用絵師として早くに優れた才能を発揮し、維新後は伝統を重んじながらも西洋の理論や様式との融和を目指した新日本画の創造に力を注ぎました。“近代日本画の父”と称される狩野芳崖の作品を中心に、盟友の橋本雅邦(はしもと・がほう)、彼らに続く下村観山(しもむら・かんざん)、木村武山(きむら・ぶざん)、西郷孤月(さいごう・こげつ)、さらに京都画壇で活躍した川合玉堂(かわい・ぎょくどう)、竹内栖鳳(たけうち・せいほう)ら、約20点の作品を通して近代日本画の多彩な流れをたどります。
所蔵品展「昭和」の絵画
1989年1月、「昭和」が幕を閉じて20年経ちました。
さまざまな意味で日本近代の総括がなされた時代は、絵画表現にもかならずその痕跡を残しているに違いありません。
和田英作など、アカデミズムの中心作家から戦前・戦後の前衛、社会派作家まで、日本画、洋画の両ジャンルにまたがってご紹介します。約40点の作品を展示します。