生きものをとりまく自然と人の営みとの深い仕組みに魅了されて、日本の里山の豊かな自然とその多様性の一瞬の輝きを撮り続ける、写真家・今森光彦の仕事と、木城えほんの郷の「小さな生きものたちに味方する、みどりのゆりかご」の自然が響き合う写真展です。
「琵琶湖は、周囲を山々に囲まれた日本最大の湖。新緑の山と空の色を映し込む湖の間には人家が点在し、田園風景が広がっている。そこは、人の暮らしと生きものたちの世界が重なり合う場所。人々は、この母なる湖を体内に取り入れ、息づく生命に畏敬の念をもって関わる。自然と人間、それぞれが自立した精神をもちながら、尊厳を持って接する。このことが自然とともに生きるうえで大切なこと」(『湖辺』あとがきより)
今森光彦の写し撮る写真世界には、生命の水系、琵琶湖の雄大な自然。その水辺に生きる昆虫や魚たち。野の花や樹木たち。そして、自然とともに生きる人々への深い想いが沸々と感じられます。
本展では、写真集『湖辺 MIZUBE』より、生命の一瞬の輝きを放つ、40点の写真が展示されます。
8月16日(日)~18日(火)には、今森さんをお迎えして、木城えほんの郷の自然を体感する「今森光彦虫むし合宿」を行います。
自然の生命の一瞬の輝きを詩う今森光彦の写真展と、木城えほんの郷の自然が響き合う、夏の一日をお楽しみください。