新しい根津美術館では、開館から1年間、8つのテーマで当館を代表する名品の数々をご覧いただく「新創記念特別展」を開催いたします。
そのオープニングである第1部「新・根津美術館展」は、展示室1から6まで全てを使って2009年10月7日(水)から11月8日(日)まで開催いたします。もっとも広い展示室1では、特別企画「国宝那智瀧図と自然の造形」を開催します。自然の崇高なる美を描いた名品、国宝「那智瀧図」を中心に、高雅な水墨山水画や華麗な花鳥図屏風などの絵画作品をご覧ください。続く展示室2では、「手を競う―王朝びとの筆のあと」と題して優美な古筆作品を、さらにホールから展示室3にかけては、仏教彫刻のジャンルから、中国の石彫、平安・鎌倉時代の木彫を展示いたします。
展示室4では、世界屈指といわれる青銅器コレクションの全貌をご紹介します。また、展示室5では、オープニングにふさわしく「吉祥」をテーマに、華やかな中国の陶磁器、漆工品をご覧いただきます。本格的な茶室の一部を組み込んだ展示室6では、時節に合わせた茶道具をお楽しみいただけます。その第一弾は、初代根津嘉一郎が大正7年(1918)に催した「初陣茶会」に用いた茶道具の取り合わせを再現いたします。