本展は、千葉大学普遍教育教養展開科目「展示をつくるA」「博物館実習B」と千葉市美術館の共同企画展です。千葉市美術館収蔵作品のうち、近現代美術作品の中から、学生たちで「祈り」をテーマに選び、作品の選定をし、展示に至るまでの全てを行います。
現代では信仰の対象とそのあり方が多様化しています。その現代に生きる私たちにとって「祈り」とはどのようなものでしょうか。作家が作品に塗りこめた切実な祈り、その祈りは何に向けられたものなのでしょうか。また、そこに救いはあったのでしょうか。
作品を作家の祈りの軌跡としてとらえることで、さくひんから私たちにさしのべられるものは何なのでしょうか。本展は、私たち自身の「祈り」について考える好機となることでしょう。