近年、想像力の文化や精神世界への関心の高まりとともに、その一環としての怪異や妖怪文化が注目を集め、学際的な研究が展開されています。人間文化研究機構を構成する国際日本文化研究センター、国立歴史民俗博物館、国文学研究資料館では、これまで怪異・妖怪に関する共同研究の異界についての企画展示を開催し、関連する資料の収集を行ってきました。今回の連携展示は、それぞれの機関が蓄積してきた研究成果や資料をもとに、百鬼夜行にまつわる妖怪文化に新たな世界を描くものです。百鬼夜行絵巻の誕生は謎に満ちていますが、歴博会場ではその成立に深く関わっていると考えられている絵巻の展示に主眼を置き、国文研究会場では、文芸作品を含めて百鬼夜行の系譜をたどるとともに、江戸時代に花開く多彩な百鬼の文化を紹介します。
※他に国文学研究資料館でも開催しております。(展示資料は会場によって異なります。)