明治17年9月16日生まれの竹久夢二(1884-1934)は、今年生誕125年を迎えます。
明治・大正・昭和に渡り、49歳11ヶ月の人生を駆け抜けた夢二は、センチメンタルな情趣に満ちた「夢二式美人画」をはじめ、幅広い分野で作品を残し、大正ロマンを象徴する画家・詩人として、大衆に支持されました。
芸術面で才能を発揮するだけでなく、夢二は恋多く旅を重ねて、コスモポリタンともいえる生き方を貫き、時代を越えて今なおその生涯についても語り継がれています。
夢二没後、展覧会や画集等を通じて「竹久夢二」が、様々な形で紹介されてきましたが、まだクローズアップされていない夢二の一 面や、未公開の作品も存在し、その魅力は尽きることがありません。
本展では生誕125年を記念し、夢二の仕事を多角的に再考すると共に、これまで余り知られていない素顔や、当館所蔵の未公開作品を出展し、夢二が築いた美の世界を、改めてご紹介したいと思います。