「こども+おとな+夏の美術館」は、こどもとおとなが共にアートに親しみ、楽しむ夏休みの展覧会です。
今回は、アートが生まれる場所を「まいにち-日常生活-」の中に見出し、既成の価値にとらわれず新たな意味と価値を問い直す、新進気鋭のアーティスト3名と1ユニットの作品を紹介します。
マスキングテープとマジックや泥などを使って、空間のあり方を大胆に変容させる淺井裕介。会期中、会場で制作を続ける安部泰輔は、当館所蔵のピカソの絵などをハギレによって作り替え、展示室をユニークなくつろぎの空間に変えます。また、ありふれた日常の光景や人の振る舞いに潜む、可笑しさと不確実さを鋭い視点で表す、泉太郎のビデオ・インスタレーション。そして「もちつもたれつ」の関係をさまざまなプロジェクトを通して追求する、アーティストユニットKOSUGE1-16(土谷享、車田智志乃)の巨大サッカーボードゲーム《AC-GM5(アスレチッククラブ 群馬の森 5室)》が登場します。
「まいにち」の中にある世界の断片の不可思議さや美しさ、不条理さや不気味さなどの混沌に、自らの目を向けるとき、私たち自身の「まいにち」を再び見出す瞬間に出会うことができるのではないでしょうか。
私たちの「まいにち」に新鮮な視点とエネルギーをもたらす、アートの数々を体感していただける展覧会です。