今回の企画展では、当館が所蔵する楽器資料の中から、特定の民族によって演奏される民族楽器にスポットを当て、展覧します。
展示資料の中には国・地域が離れているにもかかわらず、形や構造が同じものもあれば、現在の西洋楽器の基になったもの、あるいはそれを模倣したものがあります。また近代的改良が加えられ、材質や機能性が向上し、より音楽的な表現を豊かにする楽器も見ることができます。
こういった様々な民族楽器をごらんいただき、民族間で互いに影響を与えあった楽器文化の交流を、肌で感じ取っていただければ幸いです。
人と技が織りなすハーモニーは時を越え地域を越え、今もなお我々の心にきっと響くことでしょう。