マリー・ローランサンは20世紀初頭の芸術の都パリで、個性あふれる画家たちの中でも、ひときわ輝いた女性画家です。彼女が生み出す柔らかな色彩に彩られた少女たちは、今も世界中で多くの人たちに愛され続けています。
マリーはその73年という生涯にわたって、絵を描き続けてきました。その長い画家人生の間に、画風は幾度となく変化しています。その変化のきっかけを探るには、彼女の生涯に触れることも重要な手がかりのひとつであると言えるでしょう。マリーの作品の代名詞とも言える愛らしい少女たちの戯れが作品に登場するようになった道のりを、珠玉のコレクションで紹介します。マリーの、舞台美術の仕事などに焦点を当てた、テーマ展示「マリーとかざり」も同時開催中!