日本とオーストリア、ハンガリーとが国交を結んで140年の節目にあたる2009年、ウィーン美術史美術館とブダペスト国立西洋美術館の所蔵品から、ハプスブルク家ゆかりの名品を核に選りすぐった絵画70余点と華麗な工芸品など計約110点を一堂に展示します。
ハプスブルク家は、13世紀から20世紀初頭まで600年以上の長きにわたりヨーロッパに君臨した名門王家です。歴代の王は美術品を熱心に収集し、多くの優れた芸術家を庇護したことでも知られています。デューラー、ティツィアーノ、ベラスケス、ルーベンスら多くの名だたる巨匠たちがその宮廷画家として才能を花開かせました。本展では王家ゆかりの画家をはじめ、クラナッハ、ラファエッロ、エル・グレコやゴヤなども含む約50人の画家の多彩な作品によって、16世紀から18世紀にかけての西洋美術の精華をたどります。