桜は古くから日本の代表的な花であり、日本全国に様々な桜の名所があります。都内にも上野や飛鳥山など江戸時代以来の花見の名所があります。多摩地域では小金井橋を中心に東西3kmにわたる玉川上水の桜並木が有名です。またたてもの園がある小金井公園でも昭和29年の開園時に桜の植樹が行われており、現在は樹齢50年以上の大木が花見客の目を楽しませるなど、都内には新旧様々な桜の名所があります。このように桜は、古来より花見・観桜などが行われ様々な階層の人々が桜を愛でてきました。現在でも桜の開花時期には会社の同僚と、家族と、友人と花見をする光景がよく見られます。本展では江戸時代から現代に至る花見の歴史を繙いていきます。また、これら桜に対する日本人の愛着は他の樹木に比しても特別であり、衣類や工芸品などをはじめとして、様々なものに桜をあしらった文様を目にすることができます。いろいろな“桜”をおたのしみください。