20世紀最大の宗教画家と評されるジョルジュ・ルオー(1871-1958)。敬虔なカトリック信者であった彼の作品は、人間の罪を見つめる鋭いまなざし、弱き者へのあわれみの心、深い宗教観に基づく人間愛にみちあふれています。
油彩画において、そして版画においても、ルオーは重厚な質感(マチエール)と深い色彩を生涯をかけ追求し続けました。
この展覧会では『流れ星のサーカス』『受難』をはじめとする代表的な版画作品と、版画と深い関わりのある1940年代までの油彩画約20点、あわせて約130点を展示し、絵画と版画が一体となって繰り広げられたルオー芸術の本質に迫ります。
会期中には、毎週日曜日に行われる展示解説をはじめとして、講演会や版画の刷り体験など、楽しい催事がもりだくさんです。ぜひ、美術館にお出かけください。