“英国陶工の父”と呼ばれるジョサイア・ウェッジウッド1世(1730-1795)が、1759年に最初の工場であるアイヴィー・ハウス工房を開いてから250年を迎えます。彼はたゆまぬ努力と鋭敏な感性によって英国陶芸を芸術の域にまで高め、数世紀にわたって人々から愛される作品を生み出しました。
このたび、2009年にウェッジウッドが創業250年を迎えることを記念して、英国ウェッジウッド美術館、駐日英国大使館等が所蔵する約250点の名品を一堂に展示し、創業から現在に至る軌跡を「初期ウェッジウッド」「ウェッジウッドと王室」「ウェッジウッドのデザイン」「食卓のウェッジウッド」の4つのテーマに分けてご紹介します。
ウェッジウッドを代表する『ジャスパー』をはじめ、「女王陛下の陶工」を拝命するきっかけとなった『クリームウェア』、黒の輝きが美しい『ブラック・バサルト』、そして日本人を含む様々な芸術家とコラボレートした作品の数々。ジョサイアが築いた素地を受け継ぎながらも、ウェッジウッドは常に時代に見合うスタイルを美と産業の結実として示してきました。
西洋陶磁器を代表するウェッジウッドの歴史を、ぜひお楽しみ下さい。