14世紀のイタリアでおこった諸文化の革新運動、「ルネサンス」。
「文芸復興」と訳されるこの運動は、古代ギリシア・ローマの文化を見直すことで、人々をキリスト教の世界観から解き放ち、より「人間らしさ」を追求するものでした。
その影響は建築や科学など様々な面にもおよび、絵画においても、「透視図法」の発明によって、あたかも画中にモティーフが実在するかのような表現を実現させます。
その後も西洋美術は、荘厳にして劇的なバロック、華麗で優美なロココへと、時代ごとに表現様式を変化させながら歴史を紡いでいきました。
この展覧会は、ティントレット、エル・グレコ、ルーベンス、レンブラント、ナティエらの作品全61点を通して、ルネサンスからロココへとつづく400年の軌跡をたどるものです。
西洋美術の基礎を作り上げた名匠たちによる歴史と伝統をお楽しみ下さい。