ラグジュアリー― ファッションはなぜそれに魅了され、常に緊密な関係を保ってきたのでしょうか?
本展は、17世紀から現代までのファッションをラグジュアリーという視点で切り取りながら、ラグジュアリーとファッションが時代や社会のなかでどのような関わりを持ってきたかを考え、今後の新たな方向を探っていきます。現在、産業の発展によって物質的に恵まれた生活を送ることができるようになった一方で、私たちが直面しているのは、グローバルな難しい諸問題の解決に取り組まなければならないという状況です。その中で、豊かさの一つの現れともいえる、ラグジュアリーに対する考え方は、必ずしも一様なものではありません。視覚的にラグジュアリーで贅沢な表現から、より個人的で知的な遊びにも近いラグジュアリーまで・・・・。本展では、社会の動きと私たちの価値観を何よりも敏感に捉えているファッションを、ラグジュアリーという視座から再考します。「ラグジュアリー:ファッションの欲望」は「モードのジャポニズム」、「身体の夢」、「COLORS ファッションと色彩」に続くカッティングエッジなファッション展として、京都服飾文化研究財団(KCI)のコレクションより、ラグジュアリーというテーマのもとに多角的な視点で精選した、17世紀から現代までの作品を展覧します。