飯尾寿夫は、1928(昭和3)年に竹田市に生まれ、熊本工業専門学校(現:熊本大学工学部建築工学科)を卒業後、県内の中・高等学校で教鞭をとる一方で、本格的に油彩画の制作を始めました。
1958年の第22回大分県美術展に《或る風景》を出品し、大分県美術協会奨励賞を、同展が改組された以降も、1968年の第4回大分県美術展に《悼》、翌年の第5回展に《額椽の向うの二つの像》を出品し、連続して大分県美術協会賞を受賞。1970年の第6回展では、大分県美術協会優賞、1986年の第22回大分県美術展でOG賞を受賞しました。
また、1967年以来、二紀展を中心に活動を続け、1997(平成9)年の第51回二紀展で同人賞を受賞、1998年の第52回二紀展に《アトリエ寓話(E)》を出品し、同展会員に推挙されました。
本展では、初期の「蝶」、「夏草」、中期の「石」、近年の「耳」などのシリーズから、代表作及び関連資料を展示し、洋画家飯尾寿夫の活動の全容を紹介します。