日本を代表する木版画家・牧野宗則氏の展覧会を10年ぶりに開催いたします。
牧野氏は、中学生時代に葛飾北斎・歌川広重の浮世絵版画に魅せられ、京都や東京の彫師・摺師より20年の歳月をかけて伝統木版画を習得されました。
江戸時代に始まる浮世絵版画は、すべて絵師・彫師・摺師による分業制作ですが、氏は、作家自らの感動を表現するために、自らがすべての工程を手がけ、ときには30を越える版を彫り、45度を摺りを重ね、究極の技を以て美を追究されています。
伝統版画の高度な技法と創作版画の精神性の融合を見事に完成させ、伝統版画300年の奇蹟と評されています。
本展では、最新作を含む木版画と新たなる挑戦「ブロックス・アート」を前・後期合わせて約 110点を展覧いたします。更なる進化を続ける牧野芸術の世界をご堪能ください。