三重県立美術館のコレクションは1982年の開館以来、日本の近現代美術や西洋の絵画などを中心に収集されてきました。なかでも日本の近代洋画は充実し、本展の出品作をみても、明治中・後期の浅井忠、藤島武二、鹿子木孟郎らから、大正期の岸田劉生、萬鉄五郎、昭和期の小出楢重、清水登之、梅原龍三郎、前田寛治、児島善三郎、林武、野口弥太郎、海老原喜之助、鳥海青児、松本竣介など総勢34名の画家の作品41点は、いずれも名品揃いです。
このたびの「三重県立美術館所蔵名品展」では、多くの方々に鑑賞していただき、日本近代洋画への親しみを増すとともに、その歩みについての理解を深める機会となれば幸いです。
笠間日動美術館所蔵の同年代作品を合わせ、約70点を展示いたします。