高度経済成長期、急速に進む都市化の中で日本国内のあちこちで住宅団地・ニュータウンの造成が行われました。明舞団地(明石舞子団地・西舞子団地・明石舞子北団地の総称)は、明石市と神戸市垂水区にまたがる約197ha、明石海峡を臨むニュータウンです。高度経済成長期の住宅需要に対応するために、兵庫県では最初の大規模造成として昭和35年(1960)に丘陵地を切り開いての開発が始まり、昭和39年に入居が始まりました。この時期、明石市内では様々な宅地開発が進み、大久保西(山手台)団地や大久保東団地などの建設も計画され、市の人口は昭和38年に15万人、昭和45年には20万人と急速に増加し続けました。
本展では、田畑・山林が団地へと変貌した明舞団地を題材として、高度経済成長期の人々のくらしの様子を展示します。あわせて、建設後40年以上が経過した現在、まちづくり・団地再生に取り組む地域の人々の活動もご紹介いたします。