タイトル等
生誕100年 荘司福展
花、大地、山―自然を見つめて
会場
神奈川県立近代美術館 葉山
会期
2009-04-11~2009-06-14
休催日
月曜日(ただし、5 月4 日は開館)、4 月30 日(木曜)、5 月7 日(木曜)
開催時間
午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
観覧料
一般900円(団体800円)、20歳未満・学生750円(団体650円)、65歳以上450円
団体料金は20名様以上から適用されます。
高校生以下の方、障害者の方はすべて無料です。
主催者
神奈川県立近代美術館、神奈川新聞社
概要
生誕100 年を記念して、日本画家 荘司 福(1910-2002)の回顧展を開催いたします。
荘司福は、1910(明治43)年に父の仕事の関係で赴任していた長野県松本で生まれました。青春時代に東京の女子美術学校で日本画を専攻しましたが、卒業後、若き数学者荘司篤と結婚し、東北の仙台に新居を構えました。しかし、夫は結核にかかり、若くして命を失います。二人の乳飲み子を抱えながら、荘司福が生きる目標としたのが日本画の創作活動でした。
画家として仙台でスタートさせた前半生と、その後に過ごした東京、横浜での後半生を通じて荘司福の創作活動は、戦後の日本画の歩みをそのまま体現したといえます。戦後の洋画を貪欲に吸収していった1950 年代の作品から始まって、荘司福は、徐々に東北の生活や信仰に共感を寄せていきました。1960 年代から1970 年代にかけては、海外への取材にも意欲的に取り組み、インドやネパール、さらにエジプトやケニアといったアフリカにまで足を延ばします。仏教遺跡やオリエントの神々に接することで、古代への思いを創作に生かそうとしていきました。そして、若き日に東北の土俗的な神々を題材にした素朴な美意識に彩られた作品から、1980年代に入ってくると、静謐で玄妙な画風を経て、日本画の世界に独特の深遠な境地を生み出すようになっていきました。1980 年に70 歳を迎えた荘司福は、さらに亡くなる92 歳までの晩年の20 年間を、自然との対話に努め、苔むした石が連なった《刻》(1985)や清々しい早春をとらえた《到春賦》(1987)といった傑作を生み、さらに自然と交感し、ついには自然と融和した精神状態で《明け行く》(1999)や《春の海》(1999)などの絵画を描く境地に至ったのでした。
今回の展覧会は、荘司福の没後初めての大規模な回顧展で、代表作約90 点を通して、荘司福の雄大で厳粛な世界を展観します。戦後の日本画の質の高い到達点の一つを示す荘司福の芸術をご堪能下さい。
ホームページ
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/
展覧会問合せ先
電話:046-875-2800(代表)
会場住所
〒240-0111
神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
交通案内
■ 電車・バス
JR横須賀線でお越しの場合
JR横須賀線「逗子」駅前(3番のりば)から 京浜急行バス「逗11、12系統(海岸回り)」(所要時間約18分)に乗車し、「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」で下車。

京浜急行でお越しの場合
京浜急行「新逗子」駅前(南口2番のりば)から 京浜急行バス「逗11、12系統(海岸回り)」(所要時間約18分)に乗車し、「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」で下車。

■ 車
横浜横須賀道路でお越しの場合
・逗子インターチェンジから 逗葉新道経由で7.6km
・横須賀インターチェンジから 県道27号横須賀葉山線経由で7.2km
ホームページ
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/
神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
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