東京オペラシティアートギャラリーでは、次回展覧会として、世界の注目を集めるアントワープ(ベルギー)のデザイナーたちを紹介する日本初の展覧会「6+(シックス・プラス) アントワープ・ファッション」を、2009年4月11日より開催いたします。
本展の題名の「6」とは、1980年代に登場した「アントワープの6人(アントワープ・シックス)」─ ディルク・ビッケンベルヒス、アン・ドゥムールメースター、ワルター・ヴァン・ベイレンドンク、ドリース・ヴァン・ノーテン、ディルク・ヴァン・サーヌ、マリナ・イェーに由来しています。
「+」とは、彼ら6人とともに語られるマルタン・マルジェラと次世代のデザイナーたち、そして、デザイナーたちと創造的なコラボレーションを行い、より魅力あふれるものにしている写真家、スタイリスト、グラフィックデザイナー、メイクアップアーティストなど、多彩なクリエーターたちの存在でもあります。
多くのジャーナリストやバイヤーがアントワープ・ファッションを高く評価するのは、現実性と創造性の間のユニークなバランス感覚にほかなりません。アントワープ・ファッションが、強固なアイデンティティと伝統に立脚するファッション、あるいはコンセプチュアルなタイプのファッションと評される理由もここにあります。
本展は、世界の注目を集めるアントワープのデザイナーたちを紹介する日本初の試みです。2007年にブリュッセルで開催された同名の展覧会に、アントワープ王立美術アカデミー2008年最新の卒業制作を加えて、日本展独自の会場構成でご紹介いたします。
また、アントワープ・ファッション展では充実した関連イベントも予定しています。多彩な関係者によるこれらの対話の機会は、モードの現場を体感するまたとないチャンスとなることでしょう。どうぞご期待ください。