横浜開港から150周年にあたる2009年の幕開けとして、開港前後の横浜とその周辺で起こったさまざまな出来事を庶民の視点から紹介する展示を行います。中心となる資料は、幕末に神奈川宿に住んだ知識人、佐藤文栖が記した「金川日記」です。この日記は、1849(嘉永2)年~1860(安政7、万延元)という開国、開港をはさんだ前後12年間にわたるものです。神奈川宿内の祭事や事件から風水害、地震や火事、さらには異国船来航や国内政治情勢についてまで、多様な記事が幅広く記されているもので、今回初めて本格的に公開いたします。展示をつうじて、同時代人が見た開港前後の社会の姿を感じていただけましたら幸いです。