昭和20~30年代に大ブームを巻き起こした「少年王者」や「少年ケニヤ」を描いた山川惣治を紹介します。
山川は作品をはじめは街頭紙芝居、後に「絵物語」という形式で発表しました。手数の込んだペン画、絵がのワンカットを思わせる構図や場面転換など、山川の描いた世界は劇画などにも影響を与えたと言われています。
本展では、横尾忠則氏所蔵の最晩年の油彩画など、弥生美術館で開催された展覧会(2008年4月~6月)にはなかった作品も出品されます。昭和とともに歩み、晩年を佐倉で過ごした、山川惣治の初期から晩年までの作品を一望できる展覧会です。